弊社で、もっとも多いのがマンションやアパートでの防犯カメラ設置工事です。現在では4階建て以上のマンション、アパートにはほぼすべてエレベーターの設置がされていると思います。
防犯カメラの設置工事で最も工事費用が掛かるのがエレベータのかご内配線です。

エレベーターは密室になり、女性が男性と2人っきりで乗ることに抵抗があるという人のお話も聞いたことがあります。
ではエレベーター内に防犯カメラを設置するのにどの程度の費用が掛かるのでしょうか。
弊社では、エレベーター内(かご内)配線は、基本的にそのエレベーターの管理会社に行ってもらいます。これはエレベーターなどで人身事故が起こることもあるため責任の切り分けをするために必要です。(実際にはエレベーターの管理会社を通さなくても弊社でかご内工事は可能です。)
弊社からそのエレベーター管理会社に見積もりを取り、その上で弊社のお見積もりにその費用を上乗せします。
弊社で今まで様々なエレベーター管理会社、保守会社に見積もりを取ってきましたが、実際のお見積金額はだいたい8万円~20万円でした。
マンションの高さにもよりますが、地場の管理会社で10万円前後、大手メーカーの管理会社で15万円~20万円程度です。
この金額が弊社のお見積もりの上にさらに上乗せされます。例えば、弊社の防犯カメラシステムが30万円のシステムの場合、最高で50万円にまで費用が膨らみます。
そしてこの費用で場合によっては、カメラを2台以上増やすことができます。
そうなってくると悩みますよね。
なぜエレベーターに防犯カメラを設置するのか
弊社でエレベーターに防犯カメラを設置する場合、商業施設のエレベーターと住宅施設のそれとは性質が違うと感じます。
お客様のニーズが違うのです。
商業施設のエレベーターでは『いたずら防止』がその主な役目です。ガラス張りのきれいなエレベーターのガラス部分にグラフィティといわれるいたずらで傷をつけられた際の修理代金は50万円以上とおっしゃられているお客様もいらっしゃいました。雑居のテナントビルでは酔っ払いが小便をして困る、というお話もよく耳にします。
これと違い、一部の学生アパートなどでは住人のいたずらもありますが、マンションでは、不審者の侵入対策がその主な理由です。
住宅のエレベーターへの防犯カメラの設置は基本的に、不審者の侵入を考えてのこと。
であれば、1階エレベーターホール、階段をしっかり撮影しておけばいいんじゃないかという話になります。

例えば、エレベーター内で痴漢が出たという話もあります。
ただマンションの入り口の防犯カメラで抑止できない痴漢はエレベーター内でも抑止できないと考えるとその必要性は薄れてきます。
安心感という意味では防犯カメラはあったほうが良いでしょう。
費用とその効果を天秤にかける必要があります。
